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拙宅のポケモン擬人化世界観における神話。
とりあえず神様連中はどれだけポケモンの固有名を出さずにいけるか試み中。

続きからどうぞ。


神話 


小さな一匹が、目覚めた時。

其の場所を満たしていた『何も無い』という概念は砕かれた。




その場所には小さな一匹だけが居た。

小さな体の割には、大きな力を持っていた。




『可能性』




その小さな一匹は、個にして全。

その小さな一匹は、全にして個。




其の場所を満たす、全てだった。




小さな一匹は、場を分けた。

時間と、空間。

確固たる導として。




更に世界を構成する為の存在を創った。

大気を創った。

大海を創った。

大地を創った。




それと前後するかの様に、小さな一匹からは三つの個が生まれた。




其れは世界を創り出す為の知識であり

其れは世界を創り出そうとする為の意思であり

其れは世界を創り出そうとした切っ掛けの感情だった




独りは、淋しい。




彼は己の睫毛を抜いて、自分の分身を創り出そうとした。

分身は生まれた。

彼は独りではなくなった。




でも。




生まれた子はまだまっさらだった。

空っぽだった。




自分が欲しいのは人形ではなく、対等に話せる個であり子。

故に密かに見守りつつ、彼は子を、世界に預けた。

何時か、個となった彼と話せる事を願って。




ふと気が付けば、世界には様々な小さな命が生まれていた。

小さく息づく命の集まりが、酷く愛おしく思えた。

初めて自分の創った世界が、愛おしく思えた。




彼は小さな命の為に、虹の欠片と波飛沫の雫から、命を導く者と、命を育む者を創り出した。

そして時に荒れた天地海の三創によって小さな命が奪われる事に胸を痛め、常緑の若苗から命を見守る者を創り、時を操る力を与えた。




 




それは、彼の箱庭の様でいて、彼の全て。


 




――日々進化し続ける、一つの世界。

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