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ポケモン擬人化・二次創作雑文他、日々雑文                                                                       二次創作・擬人化等に嫌悪感を抱かれる方はご遠慮下さい。                                                            各公式団体とは一切関係ありません。展示物の無断転載・加工・模写などはお止め下さい。
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薄く切って乾燥させたソクノの実を多めに片手鍋の湯の中に入れ、熾火でとろとろと煮込めば甘酸っぱい香りが鍋から漂う。

そこに粗く潰した生のヒメリの実を入れれば、その香りは一層引き立った。

最後に甘い蜂蜜を加えて火から下ろせば、先程からちらちらとこちらを窺っていたイチジクとギョクトが、いそいそと自分のカップを持って鍋の側に寄ってくる。

「コウさん。一杯下さいっ」

「…自分にも」

「はいはい、解ってますよ。ああ、他の三人のカップも持って来て下さい」



カップどころか本人達を担いで来た二人に呆れつつ、珍しく厚い雲の無い青黒い空の下、笑い声と共に白い息を吐き出した。





ロズレイド:光露(コウロ)

マスキッパ:玖(イチジク)

ミミロップ:玉兎(ギョクト)



旅の一夜。

イチジクとギョクトがそわそわしていたのはそれぞれ酸っぱいものと甘いものが好きだから。

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